いこいの村ヘリテイジ美の山の敷地は約50,000㎡(16,000坪)もあります。どの位広いか例えようがない程広いんです。そのほとんどは森林で、ほぼ手つかずだった森林を数年前から間伐し、光と風を入れたら、色々な副産物が生まれました。その一つが山菜です。

わらびが自生している場所をもっと増やそう!とみんなで話していたら、管理隊の小池さんが「うちの裏山にもオヤジが植えたわらびがたくさんあるから、掘って移植しましょうか」で、わらびを小池さんに分けてもらう事になりました。

本日は、わらびの根の採取と、植え込みをレポート致します。 

どうですか、これほとんどワラビです。シダのような葉がたくさん見えますね。これ、ほんの一部です。小池さんのお父さんが裏山に昔植えたのが、どんどん広がったそうです。「うちじゃあ、わらびはほとんど食べないからもったいないんだけど、取るんだったら来てください」と、田舎によくありがちな会話が。しかし、ものすご~い広さです。

わらびは地下茎がどんどん伸びて、広ーい範囲に広がるんだそうです(知らなかった)小池さんは、わらびを取らないので、裏山の草刈りをせねばならず大変だ、とこぼしています。小池さんの畑は秩父では非常に珍しく石が少なく土が豊富な良い土壌です。ホテルは砕石ばかりで花木や野菜作りにとても苦労しているので羨ましく感じました。

管理隊の中村さんと根岸さんも一緒に手伝ってくれました。二人とも物凄い量にびっくり!こりゃスゴイ! これなら、ホテルの敷地に植えなくても、毎年みんなで採りに来た方がいいんじゃねえか?等という発言も飛び交いまして…

とにかく、1時間かけて取れたワラビの根がこちらです。へえ、こうなっているんだあ、これを地中に埋めるわけかあ…すると、どんどん地下茎が伸びてワラビの芽が出てくるんですって。

舞台は変わって美の山の敷地内です。どうですか?ここも広いでしょう?こういう場所が敷地内にはたくさんあるんです。普段は何も使用していない場所です。5年程前に植栽管理の皆さんで雑木を伐採してくれたおかげで広々しています。

この写真だとより広ーく見えますよね。左側の赤松、幹回りが1mを超える巨木です。都会なら大きな家が3棟は建てられますよ。

わらびの地下茎はこうなっています。これは比較的立派で太い方です。地中15㎝ほどの所に生えていたものを、これから敷地内に埋め込みます。

地下茎と、そこから延びるワラビの芽です。上の柔らかい部分を掻いて食します。持っている人が、ワラビの提供者、管理隊の小池さんです、すんません。

3人で横長の埋め込み場所を掘っています。ところが、敷地内は極端に土がなく、すぐに砕石が出てきて、本当に花木泣かせの土壌です。元々山林だった場所を切り開いてホテルを建設したので、土がほとんどありませーん。

一応お見せしておきます。これが、蕨(わらび)です。湯がいて酢じょうゆ、天ぷら、油炒め、等など料理のバリエーションは広いです。このワラビは小池さん宅のもので、季節を過ぎても遅い育ちの物を根岸さんが採ってきてくれました。隣にあるのは、ピッケル(つるはし)、これで掘らないとシャベルじゃ埒があきませんでした。